2023年5月30日 (火) 14:21
「ありがたい」…本当にそう思ってる?→「ある意味本当にそう思ってるし、ある意味では全然そう思ってない」
華です。 はじめてこちらで筆を執ろうと思います。 自宅の庭のスナップエンドウが収穫できるようになってきました。 お料理の彩りとして、とてもありがたい存在です。 ですが、ド素人の私ですら収穫できるくらいです。 近所の農家さんから「いっぱいあるからあげる」と言われ、「ありがとうございます」 次の日、他のお宅からも「親戚が作ってるのよね…お宅は食べてくれそうな子(※姪っ子たちと同居しています)がいっぱいでしょ?」と渡され、「ありがとうございます」 主食かと言うくらいのスナップエンドウ。 「またこれ~?」と嫌な顔をする子供たち。 「ご近所さんからのご厚意なの。家ではどんな顔して食べても良いし、嫌なら食べなくてもいい。スナップエンドウが嫌いになってもいい。けれど、○○さんや●●さんには【いただいたこと】についてはもし近所で会ったらお礼を言いなさいね」とため息をつく私。 「えーめんどくさいー」なんて脚をバタつかせる子供たち。 「お友達にシャーペンの芯をもらったらお礼を言うでしょ、それくらいの感覚でいいの」と返せばだるそうな「はーい」と返ってきました。 母が「旬のものをいただけるのはありがたいことよ。買うと高いしねぇ。お礼のお菓子を用意するからあんた(華)、暇を見て行ってくれる?もちろん私もお会いしたらご馳走さまと言っておくよ」と言えば「お菓子あげるのお~!?」と顔をしかめる子供たち。 母は「お礼をしないと【あそこの家は物をくれてもお礼もしない】と陰口を吹聴されることもあんの!!あんたらだって人に何かしてやって、それが見返りなんか求めてなかったとしても、お礼の言葉もお返しもない、だと腹が立つだろ?」と早口で喋る。 子供たちは「それはそうだけどぉ~…」とすっかり論破されて勢いをなくします。 そのやりとりを見て、私は(どっちの気持ちもわかるな…)と笑みがこぼれました。 願わくは、子供たちには母のようなしたたかさと、旬のものをもらえるということがどれだけの素敵なプレゼントなのかがわかる大人になって欲しい。 無理に心の底から「ありがたい」とは思わなくていいから…「ありがたい」状況であることは理解してほしい。 そう思いました。