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枢木レイさんのブログ

2025年7月10日 (木) 17:15

体力バカも才能のうち

何事も気合いで乗り切ってきた私は、 体力も努力で身につくものだと思っていた。 実際に、私は、バレーボールや格闘技などのスポーツをやってきたが、 運動能力の限界は感じても、体力の限界は感じたことがなかった。 血液の難病で、ヘモグロビン値が7.5g/dLになった時でさえも、 バスケの試合に耐えられる程度の体力は残っていた。 ヘモグロビンとは、貧血の度合いを示す値だ。 貧血になると、体に酸素が行き渡らなくなり、息切れしやすくなったり、疲れやすくなったりする。 正常値は、12g〜15g/dL程度(女性の場合)で、 7g/dL未満になると、輸血が推奨される。 つまり、この頃の私は、輸血を考慮する一歩手前の数字であったにも関わらず、 バスケの試合で、40分間も、走り回っていたのである。 なんとなく、疲れやすいとは思っていたが、 それは、運動不足で体力が落ちているだけだろうと思っていた。 まぁ、バスケで40分間、走り回っている時点で、 体力はある方なんだろうけど… 逆にいえば、健康時の私の体力が、 常人以上だったということなのだろう。 ヘモグロビン値が下がって、常人並みの体力に戻っただけの話だ。 良くも悪くも、私は、体力バカだから、 末期になるまで、病気に気がつけない。 実際に、血液の難病が発覚したのは、 本格的にヤバいと言われてからのことだ。 しかし、その病気でさえも、気合いで治してしまう。 治療開始から、9ヶ月後には、仕事と学校を両立できる状態まで回復し、 今のところ、再発の兆候もない。 完全回復した今では、Apple Watchも認めるほど、心肺機能が高く、 ストレスのある環境に置かれても、へこたれることはない。 何事も気合いで乗り切ってきた私は、 体力も、気合いで身につくものだと思っていた。 私の人生で、努力が報われなかった経験は少ない。 良くも悪くも、私は器用だから、 努力さえすれば、なんでもできた。 それも、体力ゆえのものだろう。 何時間も、同じことを続けて、 集中力が途切れない人は、なかなかいない。 …その代わりに、何時間も集中した後は、 長時間の睡眠が必要になるのだが笑。 大人になってから、体力も才能の一つだと感じるようになった。 世の中には、どう頑張っても、体力が向上しない人がいる。 夜間高校の同級生には、そのような子が多かったように思う。 私は、そのような子たちに対して、 「日々の鍛錬が足りないからだ」と思っていた。 しかし、体力がない子の中には、努力して、 体力をつけようとする者もいる。 私の理屈で言えば、努力した子は、みんな体力がつくはず。 しかし、どれだけ努力しても、私の体力を上回る子はいなかった。 そこで私は、気がつく。 体力も、才能のうちの一つなのかもしれない。 今までの私は、体力がない人を、 心のどこかで「甘えだ」と思っていたが、 そう考えるのは辞めた。 それでも弱い奴、必ずいるもんだ♫ 守ってあげましょう♪ それが強さなんだ♪ 強い奴が弱い奴を守る。 小学生の時に、感じていた当たり前も、 大人になれば、そんなことでさえも、忘れてしまうらしい。 私は、有り余る体力を使って、 私を必要としてくれる人のために働く地獄せんせーみたいな人になりたい。