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枢木レイさんのブログ

2025年1月11日 (土) 2:01

川崎重工の話

風邪が治ったと思ったら、今度は頭痛い。 また頭が治ったら、復帰します 日本国憲法第13条 公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。 川崎重工が海自隊員らに、プレゼントや接待を行っていたことが報道されていた。 公務員法で、公務員への接待は禁止されている。 憲法13条が定める公務員の公平性を保つためだ。 98年には、通称ノーパンしゃぶしゃぶ事件が世間を騒がせた。 銀行や証券会社が、大蔵省の官僚を接待することと引き換えに、 立ち入り調査の日程などの機密情報を漏らした事件だ。 結果、大蔵省は解体され、金融庁と財務省に分けられた。 こういうことがあるから、公務員を接待してはいけない。 当然、公務員への接待交際費を、帳簿に書くことはできないから、裏金を作らなければならない。 そこで、川崎重工は、架空発注をして、 裏金のプールを作った。 外注先Aに、1万円の部品100個を発注するが、 実際に、納品された部品の数は10個。 この時、帳簿上は、100万円が動いているが、 外注先Aが、何かしらの形で、 90万円を返せば、自由に使えるお金の完成だ! 今回は、川崎重工の外注先に税務調査が入ったことで、不正が発覚したようだ。 架空取引の額は、6年間で17億円! これが40年前から続いていたというのだから、総額は100億を超えるだろう。 過去に遡れないのは、保管期間の7年を超えているから。 海自が潜水艦の製造を依頼しているのは、 川崎重工と三菱の2社だ。 潜水艦の製造は、専門性が高い寡占産業だ。 ゆえに、あえてリスクのある接待をしてまで、 海自隊員を持ち上げるメリットがない。 にも関わらず、なぜ川崎重工は、接待をしていたのか? 今後の報道が気になるところだ。 メディアでは、川崎重工ばかりが叩かれているらしいが… 私は川崎重工よりも、接待を受けた海自の方が闇深だと思う。 今回の件に対して、防衛庁は、知らぬ存ぜぬで、説明責任を放棄している。 防衛省は、国の税金を使って、 川崎重工と三菱の2社に、潜水艦の製造を委託している立場だから、奴らを監視する義務がある。 不正な接待によって、潜水艦を作るコストが上がれば、それが国民負担につながるのだから、当然だ。 もちろん、海自が勝手にやったことだからという理屈は通らない。 海自は防衛庁の部下みたいな組織だ。 「部下のしでかしたことは、よく分からん」で言い逃れする上司はいらない。 よく分からないなら、調べればいいだけの話だ。 不思議なのは、40年も接待していたのに、 誰も告発しなかったこと。 恐らく、接待が当たり前になっていて、 不正であることにすら、気づいていなかったのだろう。 あるいは、揉み消されたのか? 介護業界でも、似たようなことがあったな。 つづく。