2025年2月20日 (木) 9:48
人類みな発達障害
私のことをよく知る人に「私は発達障害なんだ」というと、驚かれることが多い。 私は、発達障害の診断を受けているが、 日常生活で困っていることは何もない。 障害年金も、生活保護ももらわず、 自分の収入だけで生活している。 友達は少ない方だと思うが、人間関係で、困ってることもない。 どちらかといえば、コミュ力も高い方だ。 接客業や営業職の経験もある。 しかし、ほんの少し、人と違うだけで、 すぐに「発達障害」と言われてしまう。 ほんの少しだけ、忘れ物が多い、 ほんの少しだけ、マイペース、 ほんの少しだけ、おっちょこちょい、 ほんの少しだけ、こだわりが強い… 周りと違っているだけで、 「規格外品」のような扱いを受ける。 誰かを傷つけてるわけでもないのにね。 学校は、社会人という工業部品を作る工場だ。 学校教育の中で、どんな業界にもハマる、 無難な部品を大量生産し、 15歳or18歳or22歳で出荷され、 社会の歯車として、定年まで働く。 今の工業部品が、どんな方法で、作られてるか知ってるかい? 推薦枠というニンジンをぶら下げて、 「空気が読めるいい子」を量産するのさ。 昔は、学力テストで、大学入試の合否を決めていたから、 普段の学校生活で、進路が決まることはなかった。 しかし、少子化で、大学の経営が厳しくなり、 定員割れしないために、AO入試や推薦入試を導入する大学が増えている。 AO入試や推薦入試では、学力が足りなくても入りやすい。 要は、学力のバーゲンセールみたいなものだな。 バーゲンセールでもして、安売りしなければ、学生が来ない。 学生たちは、推薦をもらうために、部活動をして、 委員会役員や、生徒会役員になる。 今時の子に、不良がいないのも、推薦入試の賜物だろう。 茶髪の生徒には「染めないと推薦やらないぞ」って言うだけで、いうことを聞いてくれる。 上司に媚びへつらう社員が出世するように、 空気を読んで、教員に媚びることのできる学生だけが、 いい大学に「楽に」入るためのチケットをもらえる世界。 異常なまでに、空気を読むことを強要される世界は、 発達障害者にとって、しんどい環境だ。 学校に適合できなかった発達障害者は、 社会にも適合できないと考えて、絶望する。 しかし、社会に出てみると、そこは学校なんかよりも、ずっと良い場所だった。 朝が苦手なら、昼からの仕事を選べば良いし、 人間関係がしんどいなら、人と関わらない仕事を選べば良い。 だから、私は学生の頃よりも、 社会人の今の方が、性に合ってる。 大学だと変わるのかな。